鮎川魚苑のとなりにある地守神社は、女将の父の代まで先祖代々神主をしていた神社です。女将が若い頃は巫女をしていました。とても古い歴史ある神社です。
この地守神社は江戸時代、来る日も来る日も雨が降らず干ばつの危機が迫る中、自らの命と引き換えに雨を降らせ農民の命を救った17歳の女の子の伝説が残っています。
雨乞いのうえ亡くなった女の子。
村人達は「あの世での幸せ」を祈るのではなく、現実世界の続きとして幸せを祈ったようで、まるでその娘さんが生きておられるかのように接し拝んできました。
干ばつから250年程経った現在でも春先のお祭りでは清流に住む魚「カジカ」をお供えする行事が残っており、村人達が娘さんに感謝しお奉りする伝統は脈々と受け継がれています。
藤岡市指定天然記念物 地守神社の大杉
地守神社の大杉
樹齢約800年と推定されるので、この杉は雨乞いの様子も見守っていた事になります。
地守神社の鳥居
鳥居の手前はすぐ川で、橋はございません。水との関連性の強さが良く分かります。
地守神社のお守り
良縁と女性の幸せを祈る、ご神木のお守り
雨乞いの末に亡くなった女の子を祀る地守神社。
その娘さんの幸せを祈とうして始まった風習が、長い時をかけ少しずつ変わっていき、自分の願いを祈願し叶える神様となりました。
村の娘さんがお詣りして祈願したなかで、特に多かったのが「良縁祈願」「恋愛成就」「子宝祈願」「家内円満」だったようです。
女性の祈願に特に霊験あらたかとされているのは、古(いにしえ)より女性の幸せを願ってきた
地守神社のこうしたお話しが元となっています。
神様になられた女の子、そしてその後の村人の祈願する様子を見守っていた地守神社のご神木(大杉)が、
10年ほど前に台風で折れてしまいました。
そのご神木を大切に保管しておりましたが、この度より多くの方に幸せをお届けできるよう
「お守り」の形に変え、配布させて戴く事になりました。
お守りは鮎川魚苑店内にてご用意しております。お声掛け下さい。